公開!広告の反応を高める7種類の画像
あなたは、広告や記事のアイキャッチなどで、「どんな画像を使うべきか」迷ったことはないでしょうか?
実際、画像を変えるだけで反応はかなり変わります。
私も自分のビジネスで広告を運用することがありますが、本当に画像によって全然クリック率がちがいます。
- PCをいじっている子供の画像
- 笑顔の子供の顔のアップの画像
この二つの画像でテストしてみたときは、約5倍クリック率が違いました。
「PCをいじっている子供の画像」が0.5%くらい、
「笑顔の子供の顔のアップの画像」が2.5%くらいでした。
クリックが5倍違うということは、アクセスが5倍違うわけですから、同じ広告費で(*CPMなら)売り上げも5倍増えます。
それだけ画像選定というのは重要です。
今回は、マーケティング・コピーライティングの名著である「現代広告の心理技術101」から、効果的な広告のための画像選定のポイントをお伝えします。
どんな画像を広告では使うべきか?
現代広告の心理技術101では、次のように画像の効果が説明されています。
*資格に訴える表現(写真、イラストなどのグラフィック要素)が50%を占める広告は、それがまったくない広告に比べて注目される(見たり、思い出したりされる)度合いが30%高い。
*資格表現が75%を占める広告は、ほとんどそれがないかあるいはまったくない広告に比べて注目度が50%高い。
*「最も読まれる」というカテゴリーでは、資格表現が75%を占める広告は、それがほとんどないかあるいはまったくない広告に比べて60%高いスコアを示す。
*「注目度」カテゴリーでは、資格表現が4〜9個ある広告は、これより少ないかあるいはまったくない広告に比べて30%高いスコアを示す。
*「最も読まれる」カテゴリーでは、視覚表現が10個以上ある広告は、これより少ないかあるいはまったくない広告に比べて55%高いスコアを示す。
*「最も読まれる」カテゴリーでは、視覚表現が10個以上ある広告は、これより少ないかあるいはまったくない広告に比べて70%高いスコアに跳ね上がる。
*商品の写真が入っている広告は、入っていない広告に比べて読み手を引きつける頻度が13%高い。
*最も読み手を引きつけ、見ずにいられなくする視覚表現は写真である。■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』258Pより引用
結論:でっかく画像を使え!ということです。
広告の反応を高める一番いい画像とは?
で、結局どんな画像が「一番いい」のか?
それは、、、
わかりません笑
というのも、「どの画像がベストか?」というのは、
ターゲットや商品によっても変わるので、
「一概にこれがベスト」とは言えないのです。
実際に広告を出してみてテストをしないとわかりません。
しかし!
「どんな画像が反応率が高くなりやすいか」というのは、すでに研究により分かっています。
ベストの選択肢はわかりませんが、「どんな画像が反応が高い傾向にあるか」という研究結果を知っていれば、ベストに近い画像を選ぶことができます。
それでは、どんな画像が読者の注目を引きやすいのでしょうか?さっそく紹介していきます。
写真を使うならこの7種類
16都市の市民2万9000人を対象とした調査では、次のような写真が注目されやすいということがわかりました。注目される順になっています。
- 子供と赤ちゃん
- 母親と赤ちゃん
- 大人のグループ
- 動物
- スポーツシーン
- 有名人
- 食べ物
■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』259Pより引用
難しいことは必要ありません。「この画像のどれかを使いましょう」ということです。
なぜこの画像(写真)に効果があるのか?
LF8(生命の8つの躍動)をご存知でしょうか?このサイトでも紹介していますが、人間が持っている次のような本能的な欲求のことです。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
- 食べ物、飲み物を味わいたい。
- 恐怖、痛み、危険を免れたい。
- 性的に交わりたい。
- 快適に暮らしたい。
- 他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。
- 愛する人を気遣い、守りたい。
- 社会的に認められたい。
さきほどの画像が、なぜ反応があるかというと、このLF8に関係しているからです。
赤ちゃんの画像で言えば、「愛する人を気遣い、守りたい。」という欲求が刺激されるでしょうし、動物の画像であれば「恐怖、痛み、危険を免れたい。」という欲求が刺激されるでしょう。
(人は長い間猛獣の襲撃を恐れて生きてきたので)
さきほどの画像を使うだけでLF8を刺激できるのですから、使わない手はないですよね?
さらに効果を高める画像選定時のポイント
さっき挙げた画像をとりあえず使えば一定の反応が保証されますが、より反応を高めるためのポイントを紹介します。
広告の中にその商品の写真が入っていると、入っていない広告に比べて読み手を引きつける割合が13%上昇する。その商品が使われている場面の写真が含まれた広告は、商品だけの写真の広告より読み手を引きつける割合がやはり13%上昇する。
■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』260Pより引用
というワケなので、商品の写真をのせるだけでは、正直もったいないのです。ちゃんと画像を選べば、もう13%反応が高まったかもしれないのに…
さて、反応を高めるためにはどうしたらいいでしょうか?そのポイントを紹介します。
動き・ドラマ性・面白さを加え、実演している画像を使う
商品の写真だけだと、「こういう商品があります」ということまでしか写真からは伝わりません。
「こういうメリットがあります」「こういう時に役立ちます」ということが伝わりません。というか単純に商品の写真だけだとつまんないです。つまんないものに注目しませんよね。
では、どのような写真にすべきか?
そのポイントは、「動き・ドラマ性・面白さ・実演」です。現代広告の心理技術101中からひとつ紹介します。
私のCA$HVERTISINGセミナーでは、唐辛子スプレー(訳注:唐辛子を利用した護身スプレー)を作っている2つの企業の広告を例に挙げて説明している。A社のヘッドラインは「路上強盗を防ぐ!」で、読者にラベルを示すようなかっこうでスプレーを持っている女性の手のクローズアップ写真を使っている。ああ、あくびが出る。退屈だ。これほどドラマチックな広告がつくれる商品は他にないとおもうのだが、この企業はその製品が・・・・・まあ、要するに、何もやっていないことを見せる広告にしてしまっている。
一方、B社の広告は冴えている。ヘッドラインは「ボタンひと押しで路上強盗を追っ払おう」。そして、女性を半円状に取り囲んだ薄汚い格好の連中に対し、彼女がスプレーを吹きかけているイラストが描かれている。スプレーを浴びた強盗たちはそれぞれ違った苦しみ方をしている。地面に膝をついて苦しんでいる者、咳き込んでいる者、顔をわしづかみにしている者、叫んでいる者、逃げ出す者。■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』260Pより引用
どうでしょう?
A社かB社、写真だけで選ぶとしたら、B社の方ですよね。
B社の方が、強盗をおっぱらうための強力な効果があるということが伝わります。
なによりドラマ性があるので、つい見ちゃいますよね。
・その写真の人物が何をしているか?
・どんな状況に陥っていて、商品がどのように役立っているか?
というのが一目でわかります。
これが「動き・ドラマ性・面白さ・実演」の効果です。
広告の反応を高めるその他の画像の例
唐辛子スプレー以外でもいろいろやり方はあります。
- アンティーク家具であれば雰囲気のいい部屋に置かれている写真を使えばいいでしょう。
- 学習塾とかであれば、授業を受けている子供が笑顔で質問に回答している写真。
- 掃除機なら部屋のホコリを猛烈に吸い上げている写真。
- 旅行プランなら観光地を実際に巡っている写真。
- 料理なら、単品ではなくて他の料理や飾り付けなどもついていて豪華に見えるように。
- 地元産の魚や野菜なら、生産者の笑顔と一緒に。
なんとなくわかりましたでしょうか?
単品の写真ではなく、それを使った時のイメージが湧くような写真や、その商品のドラマ(ストーリー、背景)が伝わるような写真を使えばいいのです。
広告の画像選定はセンスではなくデータから
今回は、現代広告の心理技術101中から、反応を高めるための画像の選び方についてお話しさせていただきました。
ポイントは、二つです。
・一つ目は、「子供と赤ちゃん」「母親と赤ちゃん」「大人のグループ」「動物」「スポーツシーン」「有名人」「食べ物」の画像を原則使うこと。
・二つ目は「動き・ドラマ性・面白さ・実演」の要素を含んだものにすることです。
このふたつを意識するだけで、画像選定がしやすくなるのではないでしょうか?ぜひ、画像選定に困ったら今回の話を参考にしてください。
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