読むだけで起業家思考が身につくおすすめ本３選

起業した会社員が失敗する３つの理由とその回避法

社会経験が豊富なはずなのに、起業するとさっぱりうまくいかない人がいます。専門的な技能や経験や人脈もあったはずなのに。逆に、なんの社会経験もない大学生がいきなり起業してうまくいったりします。

なぜでしょうか？

これは、会社員として求められる能力や考え方と、起業家・経営者として求められる能力や考え方が全く異なるからです。このせいで、経験豊富な会社員が脱サラしても全然うまくいかないなんてことが起こるのです。

会社員が起業してうまくいかないケースとしてよくあるのは、次の３つのケースです。

• 会社員マインドのまま
• 自分の思考と行動をコントロールできない
• 自分の強みを理解していない

会社員マインドのまま

会社は様々な役割をもったひとたちの集合体です。営業、マーケティング、広報、人事、経理…それぞれの役割の人たちが集まって会社はできています。会社員であるあなたは、とりあえず自分の役割をまっとうしていれば、怒られませんし、給料ももらえました。

しかし、起業すると、普通、お金があまりありません。人も足りません。自分が色々なことをやらないといけません。

特に、重要である「お客さんを見つけること（マーケティング）」を、あなたがやらなくてはいけません。会社員のうちは、既存のお客さんや、会社の広告費で集客したお客さんがいましたが、それを全部自分で見つけてくる必要があります。

お客さんが見つからなかったら、売上が上がりません。当然、給料は出ません。とはいえ、利益度外視で安売りしたり、広告費をかけすぎたりすれば、今度は利益が出ません。あなたの失敗の責任を取ってくれる人は誰もいません。

あなたは「どうやったら利益が出るようになるか？」というビジネス全体の仕組みを考えて、構築することが仕事になります。あなたがこれまで分担してきた仕事（作業）を果たせばそれでOKという時代は終わったのです。

会社勤めのときとは、まったく異なる働き方、考え方をする必要があります。この思考の切り替えができないと、あなたのビジネスはうまくいきません。

自分の思考と行動をコントロールできない

あなたが会社を辞めて独立したとします。会社から解放されたあなたは自由です。今日も明日も、自分で何をするかは完全に自由です。あなたの行動を監視する人もいません。

ただ、これが厄介です。

会社員のうちは、会社や上司があなたの行動をコントロールしてくれていました。しかし、それらはもういません。全て自己責任です。

会社という枠から放り出された元会社員は、これまでの反動でかなり無駄な行動をしてしまいます。私もそうでした。

無駄な時間の過ごし方をしてしまったり、無駄に思い悩んで精神を病んでしまったりします。結果、お金がなくなります。

そうなりたくないですよね？

そうならないためには、起業や独立をする際には、きちんと自分の思考と行動をコントロールするテクニックを身につければいいのです。

自分の強みを理解していない

あなたの強みはなんですか？
他の人が四苦八苦してできることなのに、あなたが息をするように簡単にこなせることはなんですか？

これは重要な質問です。

なぜなら、起業を目指すなら、この強みにフォーカスした事業をした方がおすすめだからです。あなたが情熱をもって、集中し、いくらでも労力を注ぎ込めるもの。そのようなビジネスをすることが成功の鍵です。

しかし、起業する人の中には、「これまでやってきたことだから」「儲かりそうだから」という理由で、別に好きでも強みでもないことで起業してしまう人がいます。そのような選択をしてしまった人は大変です。好きでもない人と結婚してしまったようなものだからです。

こうなると、うまくいきにくいです。好きでも得意でもないので、情熱を注げないからです。

想像してみてください。「なぜこの事業をやっているのですか？」と聞かれた時に、「儲かりそうだったから」としか答えられない状況。虚しくなりませんか？そんな心理状況で頑張れるとは思えません。

だからこそ、あなたは一度自分をしっかりと見つめて自分の強みを明らかにする必要があります。

起業の成功にはマインドを整えることが大事

起業するのであれば、会社員マインドでいては成功しません。あなたは起業家マインドを身につける必要があります。

では、どうやって身につけるか？

あなたの周りに、起業してすばらしい成果を出している人がいればその人に教えてもらうのがいいでしょう。しかし、いたとしても、教えてもらえない場合もありますし、そもそもそんな知り合いがいない場合があります。

でも、そんな場合でも大丈夫です。

起業家マインドは本からでも学ぶことができます。これまであげた、会社員が失敗する３つの理由を、読むだけでカバーできる本を厳選して今回は紹介します。

これらの本を読むだけで、あなたのあたまにこびりついた会社員マインドをすっかりこそぎ落として、成功している起業家の思考回路に入れ替えることが可能になります。

起業したい会社員におすすめな本を厳選３冊ご紹介

さて、早速おすすめの本をご紹介していきます。

７つの習慣　人格主義の回復

あなたもご存知かもしれませんね。数多くの経営者がおすすめしている有名な本です。私はこの本を定期的に見直して、自分の行動と思考を定期的に見直しています。たぶん、死ぬまでこの本は何度も読み返すと思います。

この本は、効果性の高い（実り多い）人生を送るために、自分の思考と行動をどうコントロールすればいいかが書かれた本です。

起業して成功するには、自分の思考と行動をコントロールして、効果を生み出せる人間になる必要があります。その方法をこの本は教えてくれます。

ＷＨＹから始めよ！―インスパイア型リーダーはここが違う

アップルには、なぜあんなに根強いファンがいるのでしょうか？
新しいiPhoneが発売されるたびに、お店に徹夜の行列ができるほどですよ。考えたらすごくないですか？

あなたのビジネスにも、それだけ熱心なファンを作るための方法があるとしたら…知りたくはないですか？
その秘密がわかりさえすれば、あなたも自分のビジネスのファンをつくることができるようになると思いませんか？

その秘密とは、アップルが「WHY（なぜこのビジネスをするのか？）からビジネスをスタートさせていること」です。

TEDの講演の動画再生回数が全米で230万回超を誇る人気講師が、書き下ろしたこの本を読めば、あなたもアップルのように成功したビジネスを作る秘密がわかります。アメリカ連邦議会議員、外交官、国連、国防総省、マイクロソフト、アメリカン・エキスプレスなどの超一流どころのコンサルティングを行い、コロンビア大学で戦略的コミュニケーションプログラムの講師として教鞭を執るサイモンシンによる珠玉の一冊。

非常識な成功法則

あなたは洗脳されています。

「成功するためには負の感情を持ってはいけない」「成功者は人格的に優れている」そんな思い込みはありませんか？

いいんです。成功するまではねたみやしっとを持ったって。

もちろんずっともっていたら破滅しますが、これをうまく使えば、成功するための原動力になります。ねたみやしっとなどの負の感情が、心のガソリンになって、あなたを成功するまで全力で走らせてくれます。

ではその負の感情をうまく使って、いつの間にか成功している状態に持っていくにはどうするか？

その手法がこの本で紹介されています。あなたの会社員マインドに衝撃を与えてぶっこわしてくれる、常識破りの成功法則をこの本で手にいれることができます。本書に書かれたことを実践するだけで、あなたの人生が成功への道筋まで急に近づき出すことが実感できるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたが今、会社員で、近いうちに起業したいしたら、学ぶのはまず経営学とか経理とかの具体的スキルではありません。成功している経営者はどのように考え、行動しているかを知り、それを真似ることです。そのためには、今回紹介した本があなたに一番役立つと思います。

どの本もあなたの価値観をガラッと変えて、明日から違う視点で周りを見ることができるようになる力があります。優れた起業家・経営者が見ている世界があなたにも見えるようになります。どれか一冊でも読んでみてください。