LF8でお客の本能直撃の強力コピーが書ける!例文も紹介
この記事では、コピーライティング・マーケティングの名著『現代広告の心理技術101』中で紹介されている『生命の8つの躍動(LF8)』について解説します。
LF8は人間の購買意欲を沸き起こす
「生命の8つの躍動(LF8)」を暗記するだけであなたは物を売るコツがわかります。
実は、生命の8つの躍動(LF8)はコピーライティングやマーケティングにおいて非常に重要なポイントです。これを理解しているかどうかで、あなたの書くコピーや広告の強力さがまるっきり変わってしまいます。
LF8をきちんと理解すれば、お客さんに「商品を買いたい!」と思わせるには何を言えばいいかが自然とわかるようになります。
もう、「どうやって自分の商品を売り込んだらいいかわからない」「全然お客さんが買う気になってくれない」という悩みとは無縁になります。
コピーライター、マーケッターにとって必読書とも呼ばれる『現代広告の心理技術101』の中でも、特に重要と思われるポイントですので、今回の話を理解しておくことを強くお勧めします。
人が物を買うとき、どんな欲求が生じているのか?
あなたが美しいフォルムのピカピカに光った高級車を見た時、「これ持ってたら人から羨ましがられるだろうなぁ」と思ったことはありませんか?
また、テレビのグルメ番組で人気繁盛店の肉汁滴る分厚いステーキを見て、「食べたい!うまそう!」と感じたことはありませんか?
さて、この際に、あなたの心の中では、欲求が生じています。欲求がまず生じて、それが欲しいと思うようになります。逆はありません。無感情で物が欲しくなる人はいないですよね。人間は、欲求が生じるから物を買います。
「人は感情で物を買って論理で正当化する」という言葉があります。
何かを勢いで買ってしまったあと、「(これ本当に必要あったのかな…)」と思いつつも、「でもこんな時に役立つかもしれないし!話のネタにもなるし!」と後付けで自分を納得させることはありませんか?
このように、まず欲求(感情)ありきで人は物を購入します。
もちろん、日用品か嗜好品かで欲求の程度は違いますが。
人間が生じる根源的欲求はたった8種類
ここからが大事なのですが…
実は、人間が生じる根源的な欲求は、たった8つの種類に分類することができるのです。
「人によるんじゃないでしょうか…」と思ったかもしれませんが、あなたも友人も家族も他人も、本能的な欲求というのは一緒です。
しかも、時代や場所が変わっても人の欲求は変わりません。500前のヨーロッパ人と、現代の日本人でも、根源的な欲求は変わりません。もちろん、具体的に欲しいものは同じではありませんが、それが「なぜ欲しいか」という欲求は人種も時代も関係ないんです。
500年前のヨーロッパ人が「暖かい毛皮を欲しい」と思う場合と、今の日本人が「電気ストーブが欲しい」と思う場合は、どちらも「暖かく快適に冬を過ごしたい」と思っています。
物は違いますが、欲求は同じですよね。これは、人間がたった8種類の根源的欲求を抱くように生物的にプログラミングされているからです。
この8つの根源的欲求こそが、今回紹介する生命の8つの躍動(LF8)です。
「人はどんな欲求を抱くのか?」がわかりさえすれば、商品をどう売り込めばいいかが簡単になると思いませんか?欲求を生じさせれば、物を買ってくれるんです。
では、どうやって?
生命の8つの躍動(LF8)を徹底解説
LF8を覚えるだけで、あなたは物を売り込む技術が格段に向上します。自分の商品をどのように売り込めばいいかがわかります。逆に、自分の商品が訴求できていなかったポイントも浮き彫りになります。
LF8とはこの8つです。
1.生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
2.食べ物、飲み物を味わいたい。
3.恐怖、痛み、危険を免れたい。
4.性的に交わりたい。
5.快適に暮らしたい。
6.他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。
7.愛する人を気遣い、守りたい。
8.社会的に認められたい。■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』29Pより引用
それぞれについて解説します。
生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。
自殺願望でもない限り、長生きしたいですよね。
自分がもし、食料もなく砂漠のど真ん中に取り残されて、助けが来る可能性も皆無だと想像してみてください。
ゾッとしませんか?
これは、あなたの『生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。』という欲求が刺激されるからです。
日本では戦時中、徴兵制を避けるためにわざと事故で体の一部を欠損させて戦争に行かなくてもすむようにした人がいたようです。これも、「生き残りたいから」です。
食べ物、飲み物を味わいたい。
人間は食べないと死にます。さらに、なるべくなら食事そのものを楽しみたいと思っています。
いつの時代になっても、人の「美味しいものを食べたい」という欲求は変わりません。まずいものは食べたくありません。
もし、この欲求がなかったら、みんな同じような、とりあえず栄養素を含んだ味気ないサプリメントみたいなもので生活していると思いませんか?食事=作業になります。外食産業も成り立ちませんよね。
世の中にいろんな食品や料理が存在するのはこの欲求があるからです。
それだけ食べることは人間の根源的な欲求に根ざしているというわけです。
恐怖、痛み、危険を免れたい。
言うまでもなく、誰であっても怖いのも痛いのも嫌です。
マゾな人であっても、命の保証や致命的なダメージを受けないことの保証があるから痛みを楽しめるわけであって、命が脅かされるような痛みや恐怖は避けたいのです。
治安の悪い通りを遅い時間に一人で歩きたくはないし、太い注射をされるのも嫌ですよね。治安のいい街が人気になりますし、鎮痛剤が売れるのはこの欲求があるからです。
性的に交わりたい。
生物の使命は、種を存続させることです。だから、異性とお近づきになりたいと思っています。それもなるべく魅力的な異性と。
あなたもそうですよね?少なくとも私はそうです。
だから男性も女性もモテるべく容姿を整えたり、経済力を蓄えたりするわけです。
この欲求が強すぎて、身を破滅させる人だっています。中学生にとってエロ本を買いに行くのは恥ずかしいですが、その恥ずかしさを上回る欲求があるから買いにいくわけです。(今の中学生がエロ本買うかどうかわかりませんが。ネットかな?)
魅力的な異性と交わりたい、という欲求があるからこそ、美容整形、ファッションや風俗のような業界が成り立つんです。
快適に暮らしたい。
水を汲みに行くのに片道徒歩で1時間、道は凸凹で高低差も激しい。そんな場所に住みたいですか?
住みたくないですよね。だって快適じゃないから。
人が広くて便利な住居を求めるのは、快適に暮らしたいからです。住居を決めるにも、部屋が広くて大きい方がいいし、コンビニや駅が近い場所の方がいいし、坂がない方がいいのです。
寒いのが嫌だからこたつなどの暖房器具があるし、暑いのが嫌だからエアコンがあります。お金を出してでも、なるべく快適な生活を送りたいとみんな思っているわけです。
他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。
「遅れてる〜そんなことも知らないの?」とか「俺の方がすごい」と言われるとムカつきませんか?
これは、「他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。」という欲求が刺激されるからです。要するに人はチヤホヤされたいんです。
人より先に情報を手に入れておきたいし、経済力や能力面でも勝りたいのです。だからお金を払ってでも情報を買ったり、能力を身につけるためにセミナーを受けたりするわけですね。
愛する人を気遣い、守りたい。
ヒロインが死ぬ映画はけっこう人気が出ますよね。(具体名はあげません笑)あれは「愛する人を気遣い、守りたい。」という欲求が刺激されるからですね。
親が子供に対して愛情を注ぐのも同じです。彼氏・彼女に対してあれこれ心配するのも同じです。自分のパートナーや子供がなんの脅威にさらされることなく暮らして欲しいという欲求があるのです。
だから、チャイルドシートや、保険、安全性の高い乗用車が売れるってことですね。
社会的に認められたい。
人は自分の存在を世の中に認めてもらいたいものです。
ボランティアをして自分が社会に貢献しているという実感を求めたり、社長になりたいと思う理由だけで起業したり、イノベーションを起こして世の中に影響を与えたいと思ったりします。
また、集団内でなるべくいいボジションについていたいと思っていますし、友達や家族に嫌われたくもありません。
友達や同僚に「大したことないやつ」と思われてたら辛いですよね?「すごいやつ」「お前がいないとダメだ」と思ってもらいたいものです。
だから、業績を上げるべく頑張ったり、自分の活躍を見せつけたりするのです。
ではこのLF8はどう使ったらいいのか?
このように、生命の8つの躍動(LF8)がわかったら、あとはこの欲求を刺激するように売り込めばいいんです。
えっ、どんな風に使えばいいかわからない?
そんな方向けに、いくつか例をあげましょう。
能力開発系の研修の売り方の場合
営業研修セミナーを例に考えてみましょう。
営業研修セミナーは売り上げを上げるために受けますよね。営業がうまくなって売り上げが上がるようになるとどうなりますか?
それだけ、収入が伸びますし、ライバルに勝てますし、人から褒められますよね。
つまり、営業研修セミナーは『6.他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。』『8.社会的に認められたい。』という欲求を刺激できる商品です。
しかも、売り込み方によって、もっと多くの欲求を刺激できます。例えば…
あなたの販売する商品がまるで嘘のように売れるようになり、あなたの半年間で収入が2倍、3倍とうなぎ登りに伸び続けます。
もう家族に過度な節約を強いることはありません。
安い賃料の狭いアパートを住み続ける必要もありませんし、ランチを600円以下に抑える必要もありません。
みじめなこれまでの売れない自分とは決別することができるのです。
金がないから、と諦めていた高級店に何かの記念日に家族と食事に行くこともできます。
もう夫婦で将来の不安に怯えることはないのです。
という風にコピーを書けば『2.食べ物、飲み物を味わいたい。』『5.快適に暮らしたい。』『7.愛する人を気遣い、守りたい。』という欲求も刺激できます。
要するに、「書き方次第で一つの商品でも複数の欲求を刺激するように売り込むことができる。」というわけです。
食品の場合
食品の場合は、当然ながら、『2.食べ物、飲み物を味わいたい。』という欲求を刺激するように売り込むことになります。
この欲求を刺激するには、イメージが湧くように書くことです。
例えば、オリーブオイルの通販であれば、以下のようになります。
シチリア産の厳選したオリーブ100本から、たった一瓶しか取ることができない、厳選された最高級のオリーブオイルです。
パスタに一滴垂らすだけで、途端に芳醇な香りが立ち上り、まるで専門店で出てくるような上品な風味に変貌します。
パスタ、野菜やお肉本来の味わいを最大限に引き出すので、「このお肉ってこんなに美味しかったの?」と驚かれるかもしれません。
あなたの周りに、手早くプロ級のイタリア料理を作ってしまうお友達はいませんか?
彼女らはみんなこのオリーブオイルを使っているのです。
たった一本であなたもプロの仲間入り。家庭に一本いかがですか?
ついでに後半で、『6.他人に勝り、世の中に遅れを取りたくない。』も刺激できましたね。
格闘技の場合
キックボクシングであれば次にようになります。
「先日残業帰りに不審者に襲われました。一時はどうなるかと思いましたが、ミドルキックをお見舞いしたらむしろ向こうが悶絶しちゃって…。逆に通報されるんじゃないかと思って逃げて来ちゃいました。キックを習ってなかったら今頃大変なことになっていたかもしれません。」
教室の生徒の実体験です。今住んでいる地域が治安が悪かったり、仕事が遅くなって人通りのない道を歩かなければいけなかったりはしませんか?
もし、不審者に襲われても、あなたが今のか弱いままであれば、対抗することはできないでしょう。
想像してください。あなたより10cm以上背が高く、20kg以上体重が多い男性から掴みかかられたら…撃退できますか?
しかし、この教室で1週間に30分だけトレーニングするだけで、体格のいい大の大人を悶絶させるような技術を1ヶ月で身につけることができます。
このように書けば『1.生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい。』『3.恐怖、痛み、危険を免れたい。』という欲求を刺激できます。
後天的(二次的)9つの欲求
実は、この『生命の8つの躍動(LF8)』以外に、『後天的(二次的)9つの欲求』というものも現代広告の心理技術101では紹介されています。
せっかくなので紹介します。
1.情報が欲しい
2.好奇心を満たしたい
3.身体や環境を清潔にしたい
4.能率良くありたい
5.便利であって欲しい
6.信頼性、質の良さが欲しい
7.美しさと流行を表現したい
8.節約し、利益を上げたい
9.掘り出し物を見つけたい■2018年 ダイレクト出版(株) ドルー・エリック・ホイットマン 『現代広告の心理技術101』32Pより引用
これらは『生命の8つの躍動(LF8)』に比べると欲求のレベルが低いです。
というのも、元から生物的にプログラムされている欲求ではないからです。
しかし、これらの欲求も意識して売り込むことによって、あなたのコピーはより強力になります。コピーを書く際には、『生命の8つの躍動(LF8)』を最優先に訴求して、『後天的(二次的)9つの欲求』も同時に訴求しましょう。
「生命の8つの躍動(LF8)」を組み込むだけで反応が上がる
さて、今回は、現代広告の心理技術の中でも、特に重要だと思われる『生命の8つの躍動(LF8)』を、応用例を交えて解説させていただきました。
『生命の8つの躍動(LF8)』は、コピーライターやマーケッターにとって最重要の知識です。
むしろ知ってて当然とも言えるかもしれません。
ぜひとも、ちゃんと理解しておくことをお勧めします。
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